篠突く模索に浪費するが絞り出す
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落ち着けとオレは自分に叱責して、もう一度辺りをよく見た。 神原喜代美の声はまだ遠い。 急な斜面の上に民家の屋根が見えた。 木々の葉が邪魔して全体はわからないが、ひょっとしたら神原家かも知れないと思った。 家まで行けば神原喜代美の父親に守って貰える…。 方角的にもそんなに間違っていない。 オレは自分の方向感覚を信じた。
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