包まれる…。受け入れられる…。風に、森に、支配に…。

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オレは気が弛んだのかまともに走れず、這いながら玄関のドアを開けた。 「お父さぁぁぁん!!」 神原喜代美の父親は何事かと居間から玄関に駆け寄ってきた。 「何があった?とにかく入れ!」 オレは靴を脱ぎ上がろうとすると靴下も泥だらけだった。 「中から鍵が掛かる部屋はありませんか?」とオレは靴下を脱ごうとしたが、父親はそんなこといいからこっちへ来いと言って居間に連れていかれた。
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