114人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、これ以上食い下がるわけにはいかない。警察の上下関係は絶対でこの上下関係が覆ることは天地がひっくり返ってもありえない。これは一番最初の授業で教えられて破れば重い罰を受ける。卒業式に退学なんて洒落にならない。客観的に見ればゲイツ教官とレイでは、どちらが上でどちらが下かは明白である。
いくら言っても無駄な事を思い出しレイは口をキュッと結ぶ。進行を妨げてしまったことに謝罪してから拳を強く握り締めて怒り沈めた。
「じゃあ、続けるぞ~」
さっきのやり取りが無かった事のようにゲイツ教官は緊張感のない声で視線を教卓の上の紙に移し発表を続ける。発表が続けられる中で刑事課に成れなかった無念を一度頭から消し、これからの所属について考えていた。
最初のコメントを投稿しよう!