霊鳥関連

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ヒュッと、沈黙の最中に息を飲む音がして、次に堪えていた激情に涙する少年の声が響いた 「…黒薔薇」 遠く陰る月を見上げ、あえて黒薔薇を見ずにスウィンジが言葉をつぐ 「カンテラは…記憶を何も持っていません。ミクサという人物と同じ顔をしていても魂を内包していても、彼はミクサではない」 「それでも…いい!」 嗚咽混じりの呟きとともに、今度は笑いながら泣いている黒薔薇が答えた 「また…会えた…!」 その姿を見ながら小さく、貴方はリルヴィとは逆なのですね、と伝えてからまた空を見上げた。 黒薔薇さんの話で、黒薔薇さんはすでにカンテラを知っていたようだったので、どう知ったのか考えたらこうなった
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