男子バレーボール部

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“レフトレフトーッ!!”  強烈なサーブを見事に殺し きちんとセッターのもとへふわりとボールが上がる。 続いてセッターから美しく正確に放たれたボールはスパイカーの手のひらに。 助走から高く飛んだスパイカーはブロックの隙間から全力のスイングでボールを地面に叩きつけた。 「わー…やっぱり男子は凄いね…」 隣で囁く桜の声など頭に入らなかった。 この時私は男子バレー部に入ることを決意した。 隣にいた真子を見ると 同じ事を思っていることを確認するようにうなずいた。 「じゃあ私女子バレー部いってくるね!またあした!ばいばい!」 そう行って走り去る桜は 中学時代市内選抜に選ばれる程の実力を持っており、常に周囲からも期待されていた。 体育館の前で試合を見ていると 男子バレー部のマネージャーの先輩らしき人が中に誘導してくれた。
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