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「来てくれてありがとう!バレー部は今私達が引退すると2年生が一人で廃部の危機なんだー…。でも一年生が今のところ5人入部してくれたからなんとかって感じかな」
少し寂しそうに先輩が言った。
「ありさちゃんー!テーピングお願いしていい?」
「はーい! ごめんね、ちょっと行ってくるね!」
選手の先輩と仲良く話しながらテーピングをする先輩をみたとき、素敵な部活だな、と思った。
学年ごとに色が違うジャージ。
私達と同じ赤いジャージを着た5人
初めてみる顔ばかりだったが
とても楽しそうで輝いてみえる。
ここが君と私の出逢いだったね。
もしあの日
バレー部を見に行かなかったら。
もしあの日
君と出逢わなければ。
君の死は
ここまで私を苦しめなかっただろうか。
クラスメートの悲しい死だったのだろうか。
君は生き続けることが出来たのだろうか。
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