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なんとかおばあちゃんにぶつかることは回避した。
驚いて腰を抜かしちゃってるが、命に関わる問題はないと思うので良しとしよう、うん。
問題は俺の方だ。
恐らくダンボールを下に敷いて滑るのもスリルがあるだろうと思う斜面。
結構なスピードを出していたため、ガードレールに突っ込み自転車ごと宙に浮いてる状態なのだが…
俺「さて。ストロング2号よ、なんとか踏ん張ってくれよ!」
と、喋らない相手に話しかけながら落下する。
もちろん返事はない。
ハンドルを握り締めた手はなぜか離せない…
力が入っちゃってるからね!
俺「海斗(カイト)よ…どうやら今日は、一緒にゲームできそうにねぇわ…」
あ、海斗ってのは一緒にゲームする予定だったやつ。
まぁあいつのことはどーでもよくて。
とにかく全力で着地するしかねぇ!
つか全力で着地って何?w
そんなこんなで考えていると地面が近づく。
とりあえずストロング2号のタイヤをクッションにすれば衝撃ちょっとは弱まるかな?
と思ったのも束の間。
突然目の前に黒い異空間のようなものが現れた。
俺「え?え?なにこれぇぇぇ?!」
そう言って、俺とストロング2号はその不気味なものの中に突っ込んだ。
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