忘却の中の争い

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パチパチと音を立てて崩れる家屋。 無残に転がった無数の人形。 そこから流れる溢れんばかりの赤い液体。 目の前には黒い髪をした小さな男の子…。先ほどの攻撃を見てしまったせいか意識がなくなっている。 「ぼうや…しっかりと生きるのよ…。」 かばう様にして彼を強力な拳から守る為に背後には守護魔方陣を2つも連ねたがあっけなく砕かれてしまった。 おかげで私の体はもろにその攻撃をくらい、今生きているのもおかしい状態となっている。 だがしかし、もうそろそろ意識が持ちそうに無い…。 最後に目の前で倒れている男の子を優しく撫でた。 そして、私の意識は暗闇へと引きずりこまれていった。
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