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「優翔大丈夫?」
「…」
「優翔…?」
優翔はこのときストレスと恐怖で言葉がでなくなっていた。
「優翔…ごめんね。こんなお姉ちゃんだから…ごめんね…。これからはお姉ちゃんが優翔のこと守るから。何があっても守るからね。」
優翔が笑ったような気がした…。
「お母さん…。大丈夫かな…。」
当時小学3年生だった私はお金なんかもってるはずもなく、公園のベンチに座り膝枕で優翔を寝かせていた。
そっと優翔の前髪をかきあげると涙と汗が大量にでていた。
「優翔…?」
そのとき優翔の呼吸がいきなり荒くなった。
「はぁっはぁはぁっ…」
「優翔!!!」
優翔は泣いていて、体中が震えなにかに怯えているようだった。
「優翔!お姉ちゃんだよ!実桜ねーちゃん!ほら大丈夫だからね。ね?」
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