プロローグ/終局の面影

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プロローグ/終局の面影

既に亡骸になっていた 腕の中で眠る■■■はニンゲンではなくなっていた 声もあげず、ただひたすらにモノとなっている 辺りは延々と燃え広がる血の色にも見える炎のカーテン 人が、建物が、風景が溶けていた 肺にとどまらず、血液の一滴までもが沸騰するような地獄 自分はひたすらに後悔していた 己の行動の結果を、この末路を 嘆き続けていた。死にたかった 亡骸の■■■と共に笑えることを望み続けて───。 その中で、意識は反転する
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