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ぶわっと、風が横を通り過ぎ桜の花を散らしていく。
俺は去年より忙しくなった学校の校門で立ち止まり、夕焼けの空を仰いだ。
だが、直ぐに視線をもとに戻し歩き始めた。
帰り道の長い坂を下り、商店街を歩き、信号に引っかかる。
どうしていつも引っかかるんだろうか?
そんなことを考えながら信号が変わるのを待った。
やっはり、タイミングの所為なのか?いや、神の悪戯かもしれない・・・ぷっ、なんてな。
俺は、自分の妄想が恥ずかしくてついつい吹き出してしまう。
「あのーすいません」
聞き覚えない声と服を引っ張られる感覚がし、俺はハッとした。
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