伝説級の相談者

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ローブの人との出会いから一日が経過し、それは突如訪れた。 昼休み。弁当片手に屋上に足を進める。これが日課だ。 がちゃ。 屋上のドアを開け、落下防止フェンスに寄りかかり腰を下ろした。 俺は弁当を素早く胃に収め、昼休みの楽しみとしているゲームを取り出し、起動させる。 もちろん携帯用ゲーム機のPGP。 今ハマってやっているのは、RPGの王道ドラモンクエスチョンといい、勇者を操作しながら世界を平和にするという単純なものだ。 オープニングムービーを飛ばし、データをロードした時だった。 「そこのお前、何者だ!」 いきなり大声で、誰かに声を掛けられた。
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