伝説級の相談者

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かちゃ、かちゃ。 そいつが歩くと金属が擦れる音がする。 「我が名は、ナルス・ロード。勇者だ!」 勇者・・・だと? 確かに見た目は、マントに鎧。なんと、腰には剣までついている。 そんなことに呆気に取られていると、自称勇者が口を開いた。 「それにしてもここはいったいなんという場所なのだ?」 「えーと、日本の鹿児島の薩丸高校ってとこだけど・・・きみはどこから来たの?」 うーんどうしてだろう。この自称勇者にはどこか見覚えがあるなような。気の所為なのか? しかし、次の勇者の一言でこの疑問は解決した。 「俺は、サリス王国から来た」 サリス王国・・・ってあれか! 俺は手に持っていたゲームの画面に恐る恐る目を向けた。
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