出会い

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んんっ? なんか今音しなかったかぁ? 俺はぼんやり保健室に繋がる中庭を見た。 腰まで長い髪、白い制服から見える細い手足。まるで天使のように見えた。 「あっ…」 俺と目があった君は小さく言った。 オィオィ…人居たのかよ。俺はビックリして眠気なんて吹っ飛んだ。それも『まりこー』なんてこれじゃばれるじゃねぇーか…。 何か誤魔化そうと考えるが何も出てこない…。ってか何を誤魔化すんだ…。別に知らねぇ奴だし。 黙って考え込んでいると… 「まりちゃんなら急用で帰りましたょ。」 消えそうな声で君は震えながら言ったんだ。 「あぁ…そうか…。」 まりこ帰っちまったのか。ショックだぁー。ショックで立ち直れないかも…。 大きなため息をついて俺はふて寝した。
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