2人が本棚に入れています
本棚に追加
んんっ?
なんか今音しなかったかぁ?
俺はぼんやり保健室に繋がる中庭を見た。
腰まで長い髪、白い制服から見える細い手足。まるで天使のように見えた。
「あっ…」
俺と目があった君は小さく言った。
オィオィ…人居たのかよ。俺はビックリして眠気なんて吹っ飛んだ。それも『まりこー』なんてこれじゃばれるじゃねぇーか…。
何か誤魔化そうと考えるが何も出てこない…。ってか何を誤魔化すんだ…。別に知らねぇ奴だし。
黙って考え込んでいると…
「まりちゃんなら急用で帰りましたょ。」
消えそうな声で君は震えながら言ったんだ。
「あぁ…そうか…。」
まりこ帰っちまったのか。ショックだぁー。ショックで立ち直れないかも…。
大きなため息をついて俺はふて寝した。
最初のコメントを投稿しよう!