もぐりたい

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相変わらずぼけっとしていると、俺から見て左の職員席から一人の男がきた。 まあここ男子校だから男だらけなんですけどね。 「…と、あれ?さっき確かテレポート発動したような…でも誰もいねえ。気のせいか?」 などと俺のそばまでくるとぶつぶつ言い出した。 なんだこいつは。 なんなんだ?と思いつつ男の顔を覗き込む。 うわイケメン。爆ぜろ。 男は茶色い目で金髪。要するになんか教師じゃねえ。格好が。 だがこいつは職員席から来たし、なにより制服を着てない。 始業式にくるアホな親なんかいるはずもないし、こんな男子校に不審者なんてありえない。それにこんな格好してたら明らかに怪しまれる。 よってこいつは教師。 あ、なんで俺が見つかっていないかというと。 よく分からん。 俺の影が薄いんじゃね。 それかこいつの目が節穴なのか。 「っあれ…ってうぉあ!?」 「うおっ!?」 いきなりぶつかってきて、驚きの声を上げた金髪に俺も驚いてしまった。 なんたる失態・・・くっ・・・(爆笑) 結構大きな声を出してしまったが、ここの生徒は耳が悪いらしく誰もこちらに反応しない。 こいつら息してるのか。大丈夫なのか? 「お…まえっ、いつからそこに…」 「いつからってちょっと前から?なんでそんな驚いてるんだ。ずっと目の前にいたのに。」
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