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「なんだその顔。」
「いえ別に」
担任?
担任なのに名前忘れてたっておまえ…
まあいいか。
「で、俺はどうすれば?」
「あー…まあそのへん周って来いよ。今案内できねえし。」
周ってこいって校舎をか。
いいのか勝手に出歩いて。
「じゃ、俺は戻るから。」
「え、ちょ」
最後まで意味が分からんやつだった。
俺に背を向けてスタスタと歩いていくさまはまさにイケメン。
はいはいイケメン。
「・・・・」
残された俺はどうすればいいかと10秒ほど悩んでから、後ろにあるでっかい扉へと歩を進めた。
だって埒明かないし。
でっかいドアは見た目より重くなくてちょっと押したらするっと空いた。
いやほんとするっと。
まあ別に気に留めるほどのことじゃないし、そのまま歩き出す。
が、一歩踏み出したところでドアが閉まったので、俺はそれを合図とするかのように足を止める。
なんなんだこのドア。
ギリギリのところでいきなりヒュッて通ったかと思ったら音を一切立てずにしまった。
意味不明すぐる。
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