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意味不明な扉にありったけの蔑みの目線を送ったあと、軽くスロープになっている道を歩く。
なんかいろんな落書きがしてるんだけど。壁に。
「…ん、」
なんだこれ。
壁に書かれた落書きのひとつに
「能力者に逆らうべからず」という言葉が書かれていた。なんだこれ。
ここはあれか。レー○ガンでもいるのか。それとも黒子か。
「…アホくさ」
俺はその落書きをフル無視し、また歩を進める。
が、また壁に書いてある落書きの所為で足を止めることになる。
「能力者を敬え」
おいおいおい。
さっきの落書きよりアホくせえwwww
そう思ってほかの落書きも一応ざっとみてみる。
「…は、」
思わず鼻で笑ってしまった。
だって落書きのほとんどが能力者なんちゃら。
とりあえず「能力者」とか「超能力」とかの単語が多い。なんだこれ。
「…ここは厨二病患者の巣窟か。」
「おや、その字が見えるんですか?」
壁の落書きを見ながら感想を漏らしていると、後ろ…ていうか左側から声がした。
いつからいたんだ。
「・・・見えるって、何がですか。」
そう思って聞いてみた。
だってこいつ意味不明なこと言ってたし。
らくがきが見えないって、ここのやつらはそんなにこの落書きを見て暮らしてきたのか。ゲシュタルト崩壊するくらい。
それこそアホらしいwwww
「それ、普通の人には見えないんですよ。」
「…はあ。」
つまり俺は普通でないと言いたいのかこのクソメガネ。
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