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「…え、」
あれ
俺さっきこいつに背を向けて歩き出したよね。
こいつの声が小さく聞こえるくらいの距離あったよね。
なんで俺こいつの目の前に突っ立ってんの。
「…なんか、身に覚えが。」
「だろうねぇ。職員室に入ったときだろ?あれ僕。」
お前か。
じゃねえ
「なんですか今の」
「テレポート」
「よぉ黒子。」
「黒子?」
知らんのか。
え、じゃあなにか。こいつが言ったことは本当だと?
そんなバカな!!!
「俺は信じない!」
「そういわれても。信じなさい。」
「無理だ!!!!」
信じれるわけが無い!!!
目の前のメガネは少し俺から距離をとると、(といっても数歩下がっただけ)やれやれと言ったように肩を竦める。イケメンがやるとさまになるからやめてくれ。切実に。
「まあこんなもんだよねぇ…あのね、この学校には僕や君みたいな超能力者がいるんだ。ここまでOK?」
「おk!!…なわけあるか!!!」
なんでそんなさらっと言ってんだ。
つい乗り突っ込みしてしまった。
俺のノリ突っ込みにメガネは「おお!」と感嘆の声を漏らしていたが、それどころじゃない。
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