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おうさまは、すごくじぶんかって。
きょうは、だいじんたちとうぎじょうにあそびにきています。
くっきょうなせんしにおかねをかけて、どちらがかつのかよそうするのです。
おうさまがえらんだせんしは、まけそうになっています。
「それ、そこだ! なぜこうげきしない。ええい、へっぽこめ!」
おうさまはこしにさげていたつるぎをぬいて、いきおいよくとうぎじょうになげました。
ぶうん、とおとをたてておちていくけんは、たたかっているさいちゅうのけんしめがけていっちょくせん。
それから、ざくり。おうさまがえらんでいないほうのせんしのひざにささってしまいました。
ひざにけんがささったせんしは、やがてたおれました。
「ふん、わたしのちからぞえがあってかてたのだ。そうだろうおまえたち」
おうさまはだいじんたちにたずねます。
「そうです、そうですとも」
だいじんたちもうなずきます。
「そうだろう。そうだとも」
おうさまはきぶんをすっかりよくして、おしろへとかえっていきました。
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