バレンタイン?何それおいしいの?

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 夕焼けの空に小さく星が瞬く時間。家に向かって歩く僕ら。 「・・・チョコも気分も重いです・・・」 会長の言葉も、貰ったチョコも嬉しいやら悲しいやら・・・ 「捨てればいいじゃん。そんなの、価値ないし。」 レイって時々ほんと冷めてるんだよね・・・。って 「女の子の気持ちを踏みにじるなんて僕には出来ない!」 「ふーん。まー・・・来年にはその意識も変わるんじゃないの?」 「なんで?」 「きっと、女が掃いて捨てるほど寄ってくるから。」 ニヤリと得意の色気のある笑みで見つめてくるレイ。モテる奴って怖いねー。平気でこんな事言っちゃうんだよー? 「集からも何か言ってよー!コイツ、女の子の価値を分かってない!」 「んー?」 どこで買ったのか、大量の食料を腕に抱え、もくもくとフランクフルトを食べている集に話しかける。コイツ・・・細いのによく入るなぁ・・・。 「えー・・・レイのが正しいと思うよ?」 「なん・・・だと・・・?」 コイツも腐れ外道(もといイケメソ)の仲間だったのか・・・。 「だってさー、好きな人じゃなかったら何を貰っても、好きって言われても、嬉しくないよ?」 「・・・だからって、好きって言ってくれる女の子の気持ち・・・考えないのかよ・・・」 コイツめ・・・許すまじ・・・ 「・・・じゃあよー、おまえはなんか出来んのか?好きって言ってくれた女の子全員に。」 「え?」 何ができるか?・・・何それ・・・。 「どういう・・・?」 「だーかーらー、おまえの言ってる“女の子の気持ちを考える”って具体的に何なのか。それが聞きたいの」 「は?決まってんだろ」 「全員と付き合う。」
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