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頭痛薬を飲みにキッチンに行って、そのままダッシュで会議室に向かい、めんどくさい認証をクリアして扉を開く。
「すいませんっ!遅れました!」
会議室にはメンバーがそろっていて僕が最後だったらしい。
「大丈夫だよ?まだ3分あるし。」
社長はニコニコと話すが、視線は手元のタブレットに向いたままだ。よほどの事態じゃないと社服は着ないし、会議室で会議はしない。普段はリビングでちょっと話すぐらいだ。
「因果、無理してこなくてもいいんだよ?」
No.Ⅵの席に座っているのは集。僕の右隣。CORDⅦ団員は1人1人に番号がついている。僕は7。社長が1。ジンにーちゃんが2。時雨さんが3。4がユウ、5がレイ。6が集。
「大丈夫、それに、僕が居なくて困るのは社長だしね。」
「けどさ・・・」
いつも集は心配してくれるんだけど、自分の意志でここにいるから、誰に何と言われようと仕事をサボるつもりは無い。
「じゃー、時間ですのでー、始めますよー」
やる気のない社長の声で、今日もまた仕事が始まる。・・・頭痛い(泣)。
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