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「はぁッ…はぁッ…」
久々に昔の夢を見た
首筋は嫌な汗でベットリしていた
俺はベットからゆっくり降りて顔を洗った
「……」
嫌な夢を見た
顔を拭き取るとサンダルを履き、ボタン式のロックを開き屋上に向かった
“屋上に出ることを禁ずる”
黄色い鉄板に黒い文字で書いてあるこの注意書をもう何度無視しただろう
まぁ…俺が怒られることはないけど
屋上についてフェンスに肘をかけて空を眺める
「また、飛んでみようかな」
空から視線を地面に戻す
どうせ無理だ
「はぁ…」
嫌な夢を見た
あのあと意識を取り戻すと俺はこの病院にいた
「死にてぇな、」
一言呟いて見慣れた地面に涙を落とした
「死にたい。」
そんな一人ぼっちの物語
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