2人が本棚に入れています
本棚に追加
静けさ。
もう生きてる人は俺だけだろう
ズグッ…
「?」
何となく切れた腕の根元が疼いた気がして見てみると息を飲んだ
「な、な何だよ…おい」
切れた腕がボコボコ動き腕が生えてきた
暫くすると完全に自分の腕になっていた
触ってみても感覚はあるし、小さい頃に怪我した跡もある
紛れもない、自分の腕だ
「何でだよ…」
無くなった左腕が元に戻り、それに触れていた右手から湯気が立った
シュワー…と小さく音をたてながら全身から白い湯気が上った
気付くと怪我は全て無くなっていた
「なんで、なんでなんでなんで!?」
皮膚にこびりついた血を拭っても傷はなくて、ただの自分がそこにはあった
「…な、なんでだよ!?なんで!?」
最初のコメントを投稿しよう!