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頃合いだとギルドに向かう。準備が出来ていますと身分証明書が並べられた。二人が争うように手を伸ばし凝視する。おしおは「ありがとうございます」と一言礼を述べて手にした。
「おーっ、レベル一、ランク・マーラル地方級、特技・水泳・煽動・騎乗。なんか感激ね!」
全部がレベル一に設定されている。何ら文句はないが、特技がそれはどうなんだろうか。煽動が何に使えるのやら。
「俺のも見るっすよ! 特技・伐採・大食い・待機。全部一っす」
待機……とは特技なのだろう、きっと。待ち伏せや警備には必要なんだ……ろう。二人がおしおのを覗き込む。
「剣術五、統率五って、どうしてそんなことわかるのよ」
剣術は何かの大会なりで結果を残していたら納得も行くが、申込書だけで統率って。ちなみに三が一般レベルらしい、五は上級能力ありを示しているそうな。そして一と零にはかなりの壁がある。
「ってか、騎乗五、礼儀作法五、格闘四、と、床上手五って――」
――書類審査の責任者に小一時間問い詰めたい。試したことがあるのかと! 結果そうならあたしは良いけど。
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