はじめましてこんにちは

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新しいクラスは2年D組でした。 「げ、なんとも微妙な」 齋藤「なんだ失礼な」 「げ、齋藤ちゃん もっと微妙だ」 齋藤「最も失礼だなおい」 齋藤一善(さいとうかずよし) 今年で32歳 齋藤「年齢を言うな まだまだ若いつもりなんだ」 「その時点であなたは もう終わっているのさ」 齋藤「とりあえず席つけよ そんでもって放課後生徒指導室なさえ」 黙って席につく って空いてんの教卓前じゃん ついてない なんだろ、ついてない 齋藤「んじゃ、全員揃ったとこで SHL始めんぞ~」 齋藤ちゃんは我が軽音楽愛好会の顧問をしている 我がって言っても部員は私ひとりなんだけれども 私の歌に惚れ込んで顧問を掛け持ちすることを決めたらしい ちなみに齋藤ちゃんの本職は男子テニス部の顧問をしている うちの高校の運動部はどこもすごいらしいけど、中でも男子テニス部は特にすごいらしい 実際みたことないから、らしいということしか言えないけど 仁王「ほれ、齋藤ちゃんの話終わったぜよ」 「あれ、仁王なんでここに」 仁王「俺もD組じゃ」 こいつの名前は仁王雅治 1年のとき同じクラスだったので そこそこ仲は良かった 仁王「過去形じゃなか 今も同じクラスじゃし、仲も良いはずじゃ!」 こんな白髪でちょろげ生やしてて、変な方言話すちゃらんぽらんでわけ分からない奴だけど こんなんでもあの強豪男子テニス部のレギュラー、らしい 世の中不思議なものだ。 仁王「お前さんそんなこと思っとったんか わしは悲しいぜよ」 「なみだーのかーずだーけ つよくなれーるよー♪」 仁王「良い声なのがむかつく」 「いやん怒らないで」
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