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ふっ、と。
瞑っていても感じていた明かりが、暗くなった。
あれ?
その、瞬間。
唇に感じた、柔らかい感触。
ええっ!?
突然の事に、目をバッと開ける。
目の前にいたのは、話し掛けてきた、あいつ。
「な、な、今、何して……っ!!」
「さあ?」
とぼけてるけど、その顔には『わかってるんだろう?』って、言ってる。
「また、頭痛きたら、言えよ~。」
それだけ言うと、あいつは去っていった。
私の唇に、熱だけ残して。
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