教室の窓

恋に恋する男子高校生（笑）

さて、妹が階段を降りていく音を聞きながら現状の整理といこう。

まぁ、妹の犬神家という発言で大抵の人はもうわかったと思う。

季節は夏。夜は熱帯夜。寝相が悪くなる。現在。

つまり、高さ３０㎝ほどのベッドから頭から落ちた。

わざわざ長々と語りを入れてきたが、今の２０文字ほどで説明終了。

露骨な行数稼ぎが目に見える。

･･････下から妹が俺の名前を呼ぶ声が聞こえる。声音からして結構怒ってる。

「起きるか･･････」

まず、ベッドに引っ掛かった足を床に降ろし、上半身を起こす。

これで視界は正常に戻る。問題解決。

次いで、壁にハンガーで引っ掛けてある学校指定のYシャツとズボンを履きベルトで固定し、ブレザーを着る。

筆箱と教科書類の入ったバッグを手に、妹手製の朝飯を食べに階段を降りていく。

月曜日の朝はつらい。

そう言えば自己紹介がまだだった。

名前は坂上 幸助（さかがみ こうすけ）。

恋に恋する男子高校生である。

･･････自分で言ってて寒くなった。