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始業30分前に到着することができた。
すでに多くの登校してきていた学友たちで教室は溢れている。
そんな中で、机に突っ伏しているコマケンがいた。
小松田 健也(こまつだ けんや)。
小松田のコマと、健也のケンでコマケン。
アダ名なんて結構安直である。
茶髪に染めた髪と開けるだけ開けといてピアスも何もしてない右耳が特徴の友人。
多くのクラスメイトが朝のホームルームまでの時間を雑談に興じてる中、何故か彼1人だけ屍のように自分の机に突っ伏している。
まぁ、俺が朝にベッドから落ちているくらいにはよくあることだ。
「・・・・・・またか?」
「・・・・・・またです」
面倒と思いながらも、話し掛ける。
話のオチが判っているから、なおさら面倒だ。
「また・・・・・・、フラれたのか」
「・・・・・・うん」
ひどく弱々しく、まるでいじける子供のようにコマケンは答えた。
心なしか、その声も震えていた。
・・・・・・まぁ、よくあることだ。
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