少年たち

4/11

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「ただいま戻りました、ばあ様」 「遅いですよ、蒼。門限は6時だったはずですが」 「はい…しかし、今は5時50分… 間に合いました」 「ギリギリではいけないのですよ。時間には余裕をもってとあれほど…」 「はい」 「いつも言ってますが、瀬戸蒼は瀬戸家の人間なのです。瀬戸の名に恥じない行動をとりなさい」 「はい、すみません…」 「もう下がりなさい」 「はい、失礼します」 はー、やっぱ怒られた。俺ももう中学生だから、門限とか決めなくてもいいのに… 俺は重たい気分で自分の部屋に戻った。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加