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今は、その当時の面影が一切ないほど殺伐とした場所となり、楽しく、人々の生きがいが感じられるこの場所(アキバ)は、ただ建物が多く存在する〝戦場〟となっていた
2025年 突如として現れた、世界を破壊に追い込む黒き存在〝人類大量殺害兵器〟通称<シンキャラ>
生態不明、発生条件不明、なにもかもが不明であるこの<人類大量殺害兵器(シンキャラ)>だが、唯一出現される場所だけは特定されている。それがここ秋葉原(アキバ)なのだ
秋葉原(アキバ)に現れる際に、ガラスが割れるような音と共に、空間に亀裂が入り、その亀裂の入った場所から<人類大量殺害兵器(シンキャラ)>は出現する
そして、その人類大量殺害兵器(シンキャラ)の戦闘能力は計り知れない……
だが――我々人類はこの人類大量殺害兵器(シンキャラ)に対抗するため、二つの手段を編み出したのだった
対抗手段その1
相手が元の世界に戻るその時まであらゆる武力を尽くし、時間をかせぐ
だが、この手段は犠牲も多ければ人類大量殺害兵器(シンキャラ)がいつ帰るのかもわからない
つまり、すべては運に任せるしかないのだ
対抗手段その2
人々の最後の希望〝妄想を具現化する能力を持つ〟人類駄目駄目兵器(ミッツノヤクソク)をつかうこと
ただし、この人類駄目駄目兵器(ミッツノヤクソク)を使える人種は限られている
この人類駄目駄目兵器(ミッツノヤクソク)を使える人間は、かつて人々に白い目で見られていた“オタク”だけしかしか使えない兵器なのだ
妄想を具現化する能力は、いくら戦闘能力が高い人間が使っても、妄想を具現化できるほどの妄想力がある人間でなくては使い物にならないのだ
そのため、人類の中で、もっとも妄想力が高いとされる人種“オタク”は、この人類駄目駄目兵器(ミッツノヤクソク)を持ってして、人類大量殺害兵器(シンキャラ)と戦い、三つの約束を結ぶことを目標としている
オタクが世界を救う時代が到来したのだ――………
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