深まる謎

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ガラガラッ 教室のドアが開いて憂が帰ってきた。 憂「とりあえず、また昇降口のドア、それから窓、出口になり得るところを今から確認しにいきましょ? 朝ご飯はそれからでも遅くはないはずよ。」 桜「…確かに… じゃ、みんな行こ! とりあえず、二手に別れよっか。」 悠「んじゃ、グッパで。」 「「グーっとパーでわっかれっましょ!!」」 …結果、悠二とあたし。 憂と海斗という結果になった。 …あー、海斗とがよかったな… 悠「おい、そんなあからさまにガッカリすんなよな… 俺がヘコむ。」 桜「え、いや、そんなつもりじゃ…」 海「…悠二、桜に変なことしてみろ。 明日は来ないと思え。」 悠「お前、さっきから怖くねっ!?」 憂「大丈夫よ。 あんたが変なことしなければ!」 悠「(それ、フォローになってねーよ。)」 憂「…それに、桜に変なことしたら怒るし殴るけど…」 悠「…けど…?」 憂「…けど、もし、悠二が桜を好きにっ!?」 ぎゅうっ 悠二が憂を抱きしめた。 悠「ならねーよ。 確かに桜は好きだけど、お前に対する好きとは違うから。 桜は家族的な意味で好きであって、お前のことはちゃんと恋愛的に好きなんだ。 だから、安心しろよ。」 うわぁ、悠二ってばキザだなー… 憂「悠二…///」 海「あー、お2人さん? 俺たちを忘れないでくれ。」 憂/悠「あ、//」 慌てて離れる悠二と憂に思わず笑みがこぼれた。 ー可愛いな…。 海「それじゃ、ま、2人には悪るいが、行動開始するぞ!」 あたしたちは頷き、教室からそれぞれ出た。 桜「…うーん、やっぱり開かないな… 悠二ー! そっちはどう?」 悠「こっちもダメだー!」 あたしと悠二は現在3階の廊下の窓を調べ中。 でも、やっぱりここもダメらしい…。 桜「次行こっか。」 悠「うん。」 あたしたち4階へ向かった。 悠「なぁ、桜。」 桜「ん?」 歩いていると悠二が口を開いた。 悠「お前さ、海斗に告白したりしないわけ?」 桜「はぁっ!? いきなり何かと思えば…」 悠「だってさ、海斗はモテるんだよ? それで他の女に取られていいのか?」 悠二が立ち止まって真剣な表情で言う。
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