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桜「…ふっ、」
海「お、おい…!
大丈夫か、お前ら!」
あたしと憂はその場にヘナヘナと座り込んだ。
桜「ご、ごめん。
なんか、海斗と悠二がいて安心しちゃって…」
海「桜…」
桜「ほ、ホントにごめんね汗」
海「桜、もういいから。
無理するな。
不安だったもんな。」
ぎゅっ
桜「…へっ!?」
気がつくとあたしは海斗に抱きしめられていた。
ドキドキと心臓が激しく動く。
海「大丈夫だ。
お前は…俺が守るから…。」
桜「えっ、何?」
あたしを抱きしめたまま耳元で海斗は何かをつぶやいたけど、よく聞こえなかった。
海「…なんでもない。
落ち着いたか…?」
あたしから身体を離して海斗があたしの顔を覗き込んだ。
桜「うん、大丈夫。
ありがとね、海斗。」
海「…あぁ。」
安心したような、照れたような表情を浮かべる海斗。
…あたし、海斗に抱きしめられてたんだ…
う~っ、今更ながら恥ずかしいっ…!
海「…くら、桜!」
桜「はっ、はい!」
海斗に名前を呼ばれてびっくりした。
海「何ひとりで百面相してるんだ?」
桜「な、ななっ、 なんでもないよ!?」
海斗のこと考えてました、なんて口が裂けても言えないっ!
桜「そっ、それより憂たちは?」
どうも2人はここからいなくなっているみたい。
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