始まりの放課後。

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海「あぁ、あいつらなら先に俺たちの教室にもどったぞ?」 桜「そか。」 …あの2人早くくっついちゃえばいいのにな… 実は憂と悠二は両思いだけど片想いだったりする。 あたしは憂から、海斗は悠二から相談を受けているらしいのだ。 桜「あの2人、早くくっついちゃえばいいのにね!」 ちょっと、寂しいけど… 海「…だな。 さて、そろそろ悠二たちのとこに行こうか。」 海斗がスッと立ち上がってあたしに手を差し出した。 あたしはそれを素直に受けとる。 2人で空き教室を出て憂たちのとこへ向かった。 ー…ガラッ 憂/悠「!?」 教室のドアを開けると憂と悠二が真っ赤な顔をしている。 桜「…えと、2人とも? 顔真っ赤だよ?」 憂「あのっ、そのっ、」 桜「?」 風邪でも引いちゃったかな…? 海「いや、風邪はないだろ。」 桜「あれ、あたし声に出してた!?」 海「いや、お前の考えはわかるよ。」 桜「あてっ」 海斗にデコピンをされた。 海「あー、なるほどな、そういうことか…」 海斗が悠二たちを見て不敵に笑う。 桜「え、何かわかったの!?」 海「…桜、朗報だ。 憂と悠二がくっついたみたいだ。」 桜「え、ホントっ!?」 嘘っ!? 憂たちを見るとさっきよりも赤くなっている顔があった。 桜「図星なんだねっ?」 憂「う、あ、はい。」 憂が真っ赤な顔のまま恥ずかしそうに肯定した。 桜「きゃあ! やった! 憂おめでとう?」 憂に近寄って憂の隣に座った。 憂「ありがと、桜!」 よかった! やっとくっついたんだ、この2人! 悠「なんで、わかったんだ?」 ぽりぽりと恥ずかしそうに頬をかきながら悠二は海斗に質問した。 いつの間にか海斗があたしの隣に座っていた。 海「ん? あぁ、手だよ、手。 お前ら、今手繋いでるだろ。」 悠/憂「!!」 あ、ホントだ。 確かに憂たちは手を繋いでいた。
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