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「うっ あぁ…。」
それを見て正気を取り戻したのかお嬢は泣き崩れた。
私は何が起こったのか分からず立ち尽くしていると後ろから声がした。
「あの扉はね死の門なんだ。」
「えっと…。」
「そうだった。先ずは自己紹介からだね。僕は甲斐集李宜しく。」
そう言って集李と名乗る1つ年上に見える男子高校生は右手を差し出した。
「あっよろしくお願いします。」
私は慌てて握手をしさっきの言葉の意味を聞いた。
「そのままの意味。この生活に耐えられなくなった人が彼処で自殺するんだ。一部では楽園の間とも呼ばれている。」
「楽園の間?」
私は思わず眉間に皺をよせてしまった。
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