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ある日、時間が空いた為、俺はリザ先生の元を訪ね、剣の訓練をお願いした。丁度先生も手が空いていたので快諾してくれた。
城の中庭に移動すると、レイチェル隊長とジャック、それにアレン王子様までいらっしゃった。
皆剣の訓練で、アレン様も今度からレイチェル隊長に剣を教わるらしい。
空いている場所で俺達は剣を交えた。
「やっぱり、リザ先生は強いですね。」
剣を交えながら、俺達は話をした。
「今はあんたの家庭教師じゃないんだから、その「先生」っていうのやめてよ。」
「昔からの癖ですから、すぐには直せないんですよ。やっぱりリザ先生はリザ先生ですから。」
「何かもう家庭教師の役目は終わってるのに、「先生」ってのも何だかな。」
「!」
先生の何気ない一言に俺はドキッとした。
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