ジョアン→リザ編

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そして、試合が始まった。 俺の、俺だけでなく恐らく観衆の大人達の想像を遥かに超える動きをするリザ先生。 辺りにはどよめきが起こる。 俺は目が離せなかった。 所狭しと動き回り、レイノルドさんとほぼ互角に戦っている。 こんな、剣が強い女性は見た事が無い。 思えば、この頃からリザ先生への憧れの気持ちが湧いてきたのかもしれない。 試合の結果は先生はレイノルドさんに負けてしまったが、ほぼ互角に戦った実力を法務大臣が認め、その後法改正が成され、先生は王様付き護衛隊の見習いとして護衛隊に入隊する事が決定した。 この人は凄い。 そう思った。 入隊してからも、先生は俺の家庭教師を続けた。 俺は、先生が自慢だった。尊敬していた。 城の庭で剣の訓練をする先生の姿は格好良かった。
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