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いつしか、自分もリザ先生のようになりたいという気持ちが芽生え、俺は先生に剣を教えて欲しいと頼み込んだ。
リザ先生は最初驚いていた。
お前は薬剤師になるのに、剣を覚える必要は無いだろうと言われた。
確かに当時の俺は薬剤師になりたいと思っていた。リザ先生の疑問は最もだ。
だがこの時の俺の心は剣を習いたいという強い気持ちが支配していた。
「剣を覚えてどうするんだ?」
リザ先生は俺に尋ねる。
「リザ先生のように剣が強くなりたいのです。」
「強くなってどうする?護衛隊を目指す予定は無いのだろう?」
「・・・。」
この時はまだリザ先生の言う通り、護衛隊員になる道は考えていなかった。
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