ジョアン→リザ編

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「確かに、僕は薬剤師になりたいので、剣とは関係の無い道に進む予定ですが、もしかしたら危険な目に遭ったりした時に自分の身を自分で守れるかもしれない。だから、教えて下さい。お願いします。」 咄嗟にそのような言葉が口を突いて出た。とにかく、リザ先生から剣を習いたかった。 「護身用という事か。まあ、いいだろう。」 先生は納得したようだった。 こうして、俺は先生から剣を習うようになったのだった。 最初はこのような軽い気持ちで教わるようになった剣だが、俺は次第に護衛隊に入りたいという気持ちになっていった。 リザ先生達護衛隊員の方々は王様と国を守る為の、自分以外の誰かを守る為に剣を握っている。 俺も、剣を握る目的を誰かを守る為にしたいと思ってきた。
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