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退院してからも、学校行ったらクラスメイトに気遣われて、退部届け顧問に出しに行ったらまた気遣われて、部員にも気遣われて。
みんな、俺に優しい言葉かけて、頑張れよって…、サッカー、できやんのに、ここで、何を頑張ればいいん?
そんなこと思い始めてもて…結局高校もやめた。
親に、どうしても高校だけは出て欲しいって、そう言われて転学した。俺も早く気持ち切り替えやなあかんって思ってたけど、やっぱ、一回ズルズルしてもたら結局行きづらくなって
そんな時、たまには外出ろって、オカンにケツ叩かれて、散歩してたら浩太と菊池に会った。
逃げようかとも思ったけどそんなこと出来るわけもなくて…ちょっと話しして、これから修平と会うって聞いて、なんか、ぶわーって…どう言うたらええんか分からんけど、気持ちがぶわーってなった。
俺も修平に会いたいって言うたら、2人は修平に伝えといてくれるって言うてくれて、なんか少し、連絡しやすくなったなって思った。
その日の夜…まさか…まさかの…修平に会って…めっちゃくちゃ嬉しくて、オカンが玉ねぎ買い忘れてくれて良かった!!って心底思った。
俺は、思ってたこととか話して、修平の話も聞いて、なんかちょっと悲しいような、そんな気持ちになって。自分でも、よく分からんねんな。
でも、どっかで、彼女とか嘘ちゃうんって思ってた。
ほんで結局、俺はまた修平に救われて。なんで修平はこんなサラッと俺のこと救って、癒してくれるんやろうなって…
俺の弱いとことか、全部包んでくれるんやろなって…そう思ったら、俺のために泣いてくれてる修平を抱きしめてた。
なにしてんねんって思ったけど今回は自分の行動には後悔してへん。
でも、やっぱり…修平のこと好きなんかっていわれたら…イエスとは答えられやんのよな。
あああ、最悪やん、俺…なにしてんのやろなー
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