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「ごめん、でも、修平も、アホや。」
ありがと、ありがとう修平。でも、俺は、修平に、甘えていいんかな?
「そんなん、俺が1番分かってる。でもこんな佐々木、ほっとくぐらいやったら、俺はずっとアホでおるよ。」
また、修平の手が伸びて、俺の頭をぽんぽんと、撫でる。
ああ、あかん、言葉もでやん。俺、また泣く。
「っ、」
「もー、しゃあないな…2人で、逃げるか」
修平には、1番、情けないとこ見せたくないのに、情けないとこしか見せてない気するわ。
「、にげ、る?」
「佐々木、いっつも1人で逃げてるんやろ?それやったら、俺も一緒に逃げてあげる。2人おったら、寂しくないやろ?」
…ほんま、修平は反則技ばっかり使ってくるな。どんだけ、俺を優しく包んでくれるんやろうな。
そんなん、言われたん、初めてで、ほんまに、俺を救ってくれるんは、この人かもしれん。
「もー、修平、弱味に漬け込むとか…また、ハグするで?」
妙に、照れて、そんなことを口にする。こんなこと、言うとか、俺も大概反則技やな。
「そ、それはやめて…」
少し、照れたように、困ったように言う修平がかわいい。昔から、修平はほんまにかわいいよ。
なんなんやろうな、この気持ち。
恋?
違う
友情?
違う
もう、こんなんばっかりやん。
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