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「あはは!連れ出したのに俺に決めさすんか!?」
思わず、笑って、そしたら、修平もちょっと嬉しそうな顔をする。けど、それを隠すようにそっぽを向く。
「…そんなん、だって、俺サボったこととか無いし…」
ちょっとずつ、ちっちゃくなる声。不安になってきたんかなぁ。そりゃそうか、修平めっちゃ真面目やもんな
「よっしゃ!!!海行こう!!!」
「はぁ!?海!?」
俺の提案に修平は目を丸くして驚く。
「だって、サボって海とかさ、めっちゃ青春っぽいやん!」
よく、映画とかであるようなさ、サボって海行って、青春のバカヤローって叫んだりしてさ…ぶっちゃけ、ちょっと憧れるんよな
「ふふ、確かに。ええかも、海…行っちゃいますか!」
「うし、きた!よかった、財布持ってきといて!」
ここからやと、電車乗らんと海行けやんしなぁ。地元にも海はないし、ほんまに、めっちゃ久しぶりかも…やっべ、テンション上がってきた!
「ほんまに、教材全部、教室やけどな。」
「はは、どーせ明日も学校なんやから、明日の荷物が軽くなるだけ!」
「はは、確かに!って、帰りめっちゃ重たくなるやん!」
修平の、鋭いツッコミに笑い、電車に乗る。ああ、もう、楽しいなあ。これぞ、現実逃避!
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