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「ご、ごめん…言いすぎた…ごめん、修平」
「…ふ、」
修平から、息が漏れたような声。
「ふ?」
「ふふっ、あほー」
!!!!
まるで、いたずらっ子みたいな顔をして振り向いた修平。
って、
「騙したな!?」
「佐々木が悪い。」
「はいっ、さーせん」
「もー、しゃあなし許したるわ」
そんなことを言って、笑う。なんやこれ、めっちゃ楽しいんやけど。
修平って、ほんまにこんなやつやった?
そういえば、今まで、こうやった修平と笑い合った記憶ないかもしれへんなあ。
「佐々木…?」
「あっ、ごめんごめん」
「なに急にぼーっとしてんねん、もーすぐ着くで!」
修平の言葉通り、車内アナウンスが流れる。
早く早く、と俺の腕を引く修平に笑いながらついていく。修平ってこんなに子供っぽかったか?
って、なんか俺、今までほんまに修平のことなんも知らんかったんやなぁ
駅を出て、徒歩5分で、目の前には綺麗な砂浜。青い海。青い空。誰もいない海岸。
うおおおおお
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