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めっちゃくちゃ、さむーい!
そりゃそうか、春っていうてもさすがにこの風の強い海では寒い。首を撫でる風にボボッと鳥肌が立つ。
「…海…」
ぽつりと、隣におる修平がつぶやく。子供みたいに目をキラキラさせて
俺の知らんかった顔ばっか
「うーみーー!!!」
テンションが上がって、叫ぶと、隣ですぅ、と息を吸う音がする。
「青春の、ばかやろー!!!」
海に向かって叫んだのは修平で、俺はまた驚いて修平を見る。
だって、それ、
「それ…」
「ふふっ、いくら誰もおれへんからって、さすがにこれは恥ずかしいな…」
照れたように笑って、頬を赤らめる修平。ほら、またかわいい
「俺も、同じこと考えてた」
「え?」
「海で、青春のバカヤローって叫びたいなぁって。修平に先越されてもたぁ」
「佐々木って、変わってるんやな」
「そのセリフ、そのままお返しします。」
そう言って、また笑って、あの怪我以来、こんなにも楽しいのってはじめてかもしれへんなぁ
砂浜に並んで座って海を眺めながら、どーでもいいようなこと話して、笑って。
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