326人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
砂浜で、夕陽に照らせれて、海見ながら泣き笑いしてる男子高校生2人。周りから見たら、どうなってるんや?
「俺らさ、めっちゃアホみたいちゃう?」
ぐすっと、鼻をすすって言う佐々木。
「ほんまにな。でも、これって青春ちゃう?」
本音ぶちまけて、わけもわからず、泣いて、笑って。ただのアホやけど、今しか出来へんから青春や。
「ぶはっ!くっさいなぁ修平」
「あっ!!俺の名言を笑うな!!」
「はははっ、いや!でも、間違いないな。俺ら青春の真っ只中や」
佐々木はぐいっと制服の袖で涙を拭って、俺の肩をガシッと抱いた。
思わず、ドキッとして、佐々木の顔を見る。
いや、ちっか!!!
「え!?なに!?」
佐々木の顔に、涙はなく、笑顔。
な、なんで、いま佐々木に肩組まれてる?そ、そういうの、体育会系ではよくありそうやけどさ、友情の、スキンシップ?
お、俺としては、、なんというか、微妙や。
「ありがとう、修平」
佐々木は、俺を見て、飛びっきりの笑顔でそう言った。
その笑顔が、あまりにも輝いてて、眩しくて…俺は、もしかしたらこの笑顔のためなら、なんでも出来るかもしれへんって、そんなアホみたいなことを真剣に思った。
.
最初のコメントを投稿しよう!