【序】神々の盟約

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  虚空に封じ込めたはずの記憶が記憶の浅瀬に蘇ってくる。それは戦場にその華を咲かせて散っていた数多の家族・部下・最愛の人。 すべての魂にこの祈りを捧ぐ。 彼女は口許を緩める。 我ながら柄にもない事だと。 そして彼女は思いを馳せた。 かつてこの大陸には剣聖の国と呼ばれた由緒正しき王国が存在していた事を。 そして思った。 その王国の誇りを護る為、最後まで大国に屈しなかった誇り高い男達が居た事を。  
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