出会い

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出会い

これはまだあたしが小さかった頃の話 ある夏のお祭りの日 ドン!パラパラパラ・・・。 街中に鳴り響く花火の音の中あたしは迷子になっていた 千 『うわーん!ママぁー!どこ行ったのぉ!』 周りを歩く人たちはあたしを見て心配そうな顔をするが助けようともしない 千 『ママぁー!』 するとそこに、あたしと同じぐらいの男の子が駆け寄ってきた 『しゃーないなぁ。ママ探しに行こか!』 千 『グスッ うん・・・。』 しっかりあたしの手を握って歩いていく関西弁の男の子 『あんたのママどんな服着てたん?』 千 『あのね・・・白いワンピース来てたの!』 『髪の毛は?』 千 『えっと、すごく長いんだよ!』 そこから、あたしはママの知ってる限りのことを話した。 『あの人は違うん?』 関西弁の男の子が指差したのは長い髪の毛が特徴的な白いワンピースを着たママだった 千 『ママぁ!』 あたしはママに抱きついた 千母 『千晃!探したのよどこ行ってたの!』 千 『ごめんなさい』 千母 『もう・・・本当に心配したのよ 無事でよかった』 あたしは嬉しかったのか、涙がたくさん溢れてきた 千 『うえーん!』 千母 『よしよし。』 千母 『そういえば千晃ここまでどうやってきたの?』 千 『え?あ!あの男の子が一緒に探して連れてきてくれたんだよ!』 あたしは笑顔いっぱいで後ろを振り向くと関西弁の男の子はいつのまにかいなくなっていた 千 『あれ?さっきまでいたのに、いなくなっちゃった・・・。』 千母 『名前は聞いたの?』 千 『聞き忘れちゃったの』 千母 『そっか・・・。じゃあお礼もしなくちゃいけないから、探してみよっか』 千 『うん!』 あたしはママと一生懸命街中を探したけど、関西弁の男の子は見つからなかった そして、これがあたしの初恋物語。 
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