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電気もつけず
部屋の真ん中で立ち尽くす
服は酷く濡れたまま
パタリパタリと
床に池をつくる
後悔と
期待と
浅はかな欲望
空想と現実の
見分けもつけないのかと
手のひらで顔を被う
一瞬手に入れた体温
思い返し
頭の芯が煮えたぎる
あのまま
誰の手も届かない処へ
奪い去ってしまえば…
馬鹿な思考ばかりが
俺を侵す
何故
一番近い場所にいて
一番長く傍にいて
一番深く傷を追った
腹が立ち
哀しみ
憎み
悩んだ
そして気持ちは
はじめに戻る
俺は君が…
「くそっ」
好きだ
[痛み増える日 -空間-]
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