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俺は、突然の出来事に慌ていた
目の前に白野さんがいる事に。
(な、なんで!なんで!白野さんがこの店に!
はっ!もしかして、あのギターを注文してる女子高生てもしかして、白野さん!嘘だろ!
なんで白野さんがギターを?
と、とりあえず餅着くんだ、俺!いや、落ち着け!俺!)
先ほどから口を開きっぱなしで何とかこの状況を必死で把握しようとしている俺。
白野さんは不思議そうに見ている。すると、ゆっくりと口をひらいた。
「あの~、大丈夫ですか?どうされました?」
「え!…あ、はい!大丈夫れす!」
いきなり話し掛けられたため噛んでしまった。
「何か慌てているよう見えますが?」
「だ、大丈夫です!」
(そりゃ、慌てるよ!だって憧れの白野さんが目の前にいて俺、話しかけられてるんだもん!挨拶だけでも緊張するのに、これはハードルたかいよ!)
俺は、すぐさま父さんに目線を送り助けを求める。
父さんは、俺の思いを受け取ってくれたのか白野さんに話しかけた。
「ああ、そいつ極度の人見知りでな。初めて会うお客さんにはいつもこうなんだよ。大目に見てやってくれ」
俺は心の中で(父さんナイス!)と思いながら。
「そ、そうなんですよ。初めて、会うお客さんだから驚いてしまいまして。す、すいません」
俺は普通を装いながら必死に答えた。
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