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二人が、部屋の中に入って行ったのを確認し
「はぁーーーっ」
俺はため息をついた。
(まさか、ギターを注文したのが白野さんとは驚いた~。白野さんがギターなんて意外だな~、何の曲弾くのかな?てか、格好可愛かったな~…と、仕事しなきゃな)
大分落ち付きを取り戻した俺は仕事に取り掛かる。
仕事は基本的に、店の掃除、頼まれているギターなどの楽器のメンテナンス、そしてレジだ。
今日はメンテナンスする楽器がないようなので掃除だけすることにした。
しばらくして
「ふ~、掃除完了っと。これであとはレジにいればいいだけだな」
俺はレジの椅子に座る。
しかし、今はお客さんがいないためすることがない。どうしたものか。おれはかんがえた。
そして思いつきカウンター横に立てかけられているアコースティックギターを手に取り弾く体制になる
「どうせ、暇だし弾くかな。曲はライハーの《デイライト》にしようっと」
デイライトとは、ライハーの曲の中でも有名なバラード調の曲だ。
ギターをチューニングし、弾き始めた。
店内にアコースティックギターの優しい音色が響く。
(どうせ、作業場のふたりは集中して聞こえてないだろうし。弾き語りでもするか)
息を大きく吸い込み歌い出した。
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