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家に帰り、部屋のベットでゴロゴロしてた僕はいつのまにか寝てしまう。
カレンが微笑み、丘をならんで歩く。
丘の道は延々と続き、僕は彼女の手を握って歩く。
白いブラウス、空色の膝丈のスカート、麦わら帽子の黒いリボンが揺れて
黒いサンダルで歩く彼女の横顔。
彼女の手を引いて少し前を歩くのはちょっとだけ幸せで、照れくさい。
けど手を話せば彼女はどこか行きそうで、怖いんだ。だからずっと握って離したくない。
―…きなさい、起きなさい!
母の声がした。
はっとしたらもう夕飯の時間、そう起こされたのだった。
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